北方領土交渉「再活性化」はどこへ行ったと産経新聞

【モスクワ=杉本康士】ロシアを訪問した玄葉光一郎外相が28日に行ったプーチン大統領らとの一連の会談では、北方領土交渉の「再活性化」について日露双方から言及がなかった。外務省は「再活性化どころか、実質的な議論もかなりやった」としている。
北方領土交渉をめぐっては、6月18日にメキシコでプーチン氏と会談した野田佳彦首相が記者団に「領土問題の議論を再活性化することで一致した」とコメント。会談に同席した長浜博行官房副長官も「再活性化を図ることは日本側からの発言だ」と説明した。 
だが、その後、「再活性化」という文言が使われていなかったことが判明。藤村修官房長官は今月5日の記者会見で「実質的な交渉を新たに進めていくという日露間の合意が確認されている。実態と食い違っていることはまったくない」と釈明していた。<<