衆院予算委員会 鳩山氏イラン訪問で質疑 / 衆院外務委員会 ようやく開催

野田佳彦首相は18日の衆院予算委員会で、「二元外交」と批判された鳩山由紀夫元首相のイラン訪問に関し、1月末に首相官邸で鳩山氏と会談した際、「私もひと肌脱ぎたい」と相談を受けていたことを明らかにした。佐藤茂樹氏(公明)に対する答弁。
鳩山氏は会談で、イランの核開発問題に懸念を示した上で「日本とイランは長い信頼関係もある。独自のパイプをもっと使うべきではないか」と助言。首相は「それぞれの立場で力を発揮するのはありがたい」と謝意を伝えたという。 
首相は、このやりとりに関し「まさかこのタイミングでイランを訪問するとまで詰めた話ではない」と釈明。日本を出発する直前の鳩山氏に電話で「慎重な対応」を求め、鳩山氏が「十分、分かっている」と答えたことも明かした。(2012/04/18-13:06)

野田佳彦首相は18日の衆院予算委員会で、鳩山由紀夫元首相が今月上旬にイランを訪問したことに関し「(事前に鳩山氏から)このタイミングで訪問するとの話まではなかった」と不快感を示した。
首相は、鳩山氏が1月下旬に官邸を訪れた際、イラン情勢に懸念を示し「一肌脱ぎたい」と語ったため、「それぞれの立場で力を発揮してもらうことはありがたい」と伝えたことを明らかにした。ただ、イラン訪問や時期については話題にならなかったとした。
玄葉光一郎外相は「鳩山氏に『せめて延期してくれないか』とお願いしたが、どうしても行くとの強い意向だった」と述べ、鳩山氏が政府の中止要請に応じなかった経緯を説明した。公明党佐藤茂樹氏への答弁。

今国会で一度も開かれていなかった衆院外務委員会(田中真紀子委員長)が18日、開かれた。
昨年12月9日に日本とペルーの経済連携協定(EPA)批准承認案などをめぐり田中氏が職権で開会を強行したことに野党が反発。北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射など外交案件が山積する中で、4カ月間も“開店休業”が続いていた。
田中氏が今月12日の理事懇談会で、昨年末の自らの議事進行を「反省している」と陳謝。野田佳彦首相の出席でも与党側が譲歩し、正常化にこぎ着けた。
18日の委員会では、玄葉光一郎外相が所信を表明した。20日に質疑が行われる見通し。<<