日露外相 初会談

【ニューヨーク時事】玄葉光一郎外相は21日午前(日本時間同日深夜)、ニューヨークの国連本部でロシアのラブロフ外相と会談した。玄葉氏は懸案の北方領土問題について「法と正義を重視し、静かな環境で議論していくことが重要だ」との立場を伝え、こうした方針をラブロフ氏と確認した。ラブロフ氏は「日本のエネルギー不足に対応するため、供給量を増やす用意がある」と表明した。
 玄葉、ラブロフ両外相の会談は初めて。ロシア軍の爆撃機が日本列島周辺を1周したことなどを踏まえ、両国の相互理解と信頼を深めるため、外交・安全保障などあらゆる分野で対話を重ねていくことで合意した。 
 北朝鮮の核問題については、非核化に向け同国に具体的な行動を求めるため、日ロ両国が協力していくことで一致した。玄葉氏はラブロフ氏の訪日を招請し、外交当局間で調整していくことになった。<<