北方領土墓参り 第二班出港

北方領土墓参の今年度最後となる第2班=佐藤正洋団長(69)ら35人=が25日、道の漁業取締船「北王丸」(499トン)で根室市根室港を出港し、択捉島に向かった。墓参は3泊4日の日程で、当初は同日に同島留別(るべつ)沖に到着するはずだったが、荒天のため船が根室港近くに錨泊(びょうはく)。26日に予定されていた上陸が1日延期となった。
この影響で、オダイベケ墓地での慰霊祭は洋上慰霊祭に変更された。ポンヤリ、留別の両墓地での慰霊祭は予定通り実施する。今回、参加した遺族は23人で平均年齢は65・7歳。出発式で佐藤団長は「墓参団の責任と使命の重大さを痛感し、決意を新たにしている。御霊の安らかなご冥福を祈って参ります」とあいさつした。【田中裕之】

北方領土元島民の孫やひ孫ら「北方少年」の中学生7人が26日、首相官邸菅直人首相を表敬訪問した。首相は「必ずいつの日か、北方領土を日本の領土に戻していきたい」と述べた。
中学生たちは「一刻も早い返還を願い、署名活動をしている」と日々の活動などを紹介。これに対し首相は「これからも、わが国の領土であることをしっかりといろんな場面で伝えてください」と述べた。<<