ロシア プーチン首相19日にサハリン入り / ビザ無し交流今年の実施決定

ユジノサハリンスク大能伸悟】ロシア・サハリン州の通信社「サフ・コム」は17日、プーチン首相が19日に州都ユジノサハリンスクを訪問すると報じた。サハリン州では、東日本大震災による東京電力福島第1原発の事故を受け、放射能汚染を懸念する向きもある。首相の訪問は、こうした住民の不安を払拭(ふっしょく)する狙いとみられる。
北方領土を訪問するかは不明。サハリン州政府は17日、北海道新聞の取材に「コメントできない」と答えた。
原発放射能漏れ事故を受け、ロシア政府は同州を含む極東での監視体制を強化。19日現在、放射線量に異常はないが、モスクワなどに避難する住民が相次ぎ、航空券が売り切れる便も出ているという。

以前報道があった「23日に北方領土を訪問」と関連があるのかどうかは不明。

今年で20年目となる北方領土ビザなし交流事業について日本側とロシア側が話し合う北方四島交流代表者間協議が17日、札幌市内のホテルで開かれ、今年度は日本人の訪問が9回、北方四島に住むロシア人の受け入れが7回、行われることになった。また日本語講師の派遣も引き続き実施される。
代表者間協議には、日本側からは北方領土問題対策協会、北方四島交流北海道推進委員会、千島歯舞諸島居住者連盟の関係者らが参加。一方、ロシア側からはサハリン州政府の関係者や国後島の代表者ら5人が出席した。
協議の結果、今年も例年同様のビザなし交流事業を行うことを確認。気象条件などを考慮して、5月から10月の間に実施することで合意した。具体的な交流内容については、今後、協議した上で決定する。<<