ロシア 国旗侮辱事件を猛抗議 / メドヴェージェフ大統領 北方領土の軍備増強を指示

ロシア外務省は8日の声明で、7日の「北方領土の日」に都内のロシア大使館近くで同国の国旗が破られるなどの「侮辱」行為があったとして、在モスクワ日本大使館の井出敬二公使を外務省に呼んで抗議し、日本政府に捜査を行い、責任者を処罰するよう求めたと発表した。
また、ラブロフ露外相はタス通信に対し、この問題が「(10日からの)前原外相のロシア訪問に影響しない」と述べる一方、責任者の訴追を求めた。

ロシアのメドベージェフ大統領は9日、クリール諸島(日本の北方領土と千島列島)は「私たちの戦略的地域だ」と述べ、軍備増強を進める方針を強調した。インタファクス通信が伝えた。11日に予定される日露外相会談を前に、改めて日本側を牽制(けんせい)したものとみられる。<<