鈴木宗男・松山千春 都内で応援演説

参院選(11日投開票)ラストサンデーの4日、候補者は各地で熱い訴えを展開した。新党大地代表の鈴木宗男衆院議員(62)と友人で歌手松山千春(54)の“北海道タッグ”は東京・有楽町で、民主党比例代表候補の八代英太元郵政相(73=新党大地推薦)の応援演説に都内初登場。千春は民主党候補者八代氏の前で、民主党に対し千春流のゲキ。ボルテージを上げた宗男氏も菅直人首相(63)にカツを入れつつ、自民党などをメッタぎり。多数の聴衆であふれ、警察官が臨時交通整理に来るほどのフィーバーぶりとなった。
千春が東京・有楽町の広場に登場すると、周辺を埋め尽くした約500人の聴衆から歓声が起き騒然。千春は車いすに座った八代氏の横で民主党に“カツ”。「金メダルとった、女優になってテレビに出たうんぬん…そういう人間より、あなたみたいな『生活経験者』が参院議員になるべきだ!」とゲキを飛ばした。
さらに、民主党の「子ども手当」にもチクリ。「どんなに苦しかろうが、自分の子どもくらい、ゼニカネじゃなくて我々の愛情で育てようじゃありませんか! 15歳まで毎月1万3000円もらってて、大きくなった時やつら働きますか? 民主党にはたくさん、頭のいいおぼっちゃんたちがいる。しかし残念ながら経験が少ない、生活感が足りない。それを埋めていけるのが八代英太」と“千春節”をさく裂させた。
八代氏は05年、郵政民営化法案に反対し、自民党を離党。昨年の衆院選新党大地から出馬したが落選。今回の参院選には民主党から出馬し、新党大地の推薦を受けている。
千春参戦でパワーを得た宗男氏も菅首相に“カツ”。「菅総理が『消費税』と言ったって、みなさんの理解がないかぎりやらせません! 菅さんは今ちょっと『クサカンムリのとれた菅』になっています。官僚の手のひらに乗った『官』直人では魅力がない。菅さんをしっかりした総理大臣に持っていきますから、そのためにも痛みのわかる政治家、八代英太をお願いします」と叫んだ。
また他党に対しても「自民党民主党に『ばらまきだ』と言います。しかし860兆の赤字をつくったのは自民党じゃないですか? みんなの党も党代表は2世議員、幹事長は官僚じゃないですか」と切った。
宗男氏と千春の「北海道タッグ」が都内で街頭応援演説をするのは初。千春が最後に「みなさん、歌手といってもその辺の二流三流の歌手とは違うんです…ハゲてるんです(笑い)」と笑わせた後、自身の歌「大空と大地の中で」を熱唱すると、聴衆が車道にはみ出るフィーバーぶり。警察官が駆け付け、急きょ交通整理にあたったほどだった。
千春の登場に感極まった宗男氏は、目を潤ませつつ「松山さんは私の大恩人であります!」。ハイテンションが極限に達し「お巡りさん、今日は交通整理ありがとうございました!」と警察官に向かってマイクで絶叫した。【広部玄】

大盛況。