山崎拓 参院選に意欲を示す

衆院選福岡2区で落選した自民党山崎拓前副総裁(73)は10日、西日本新聞の取材に対し、来年夏の参院選比例代表に党公認を得て立候補する意欲を表明した。ただ、比例では「原則満70歳未満」という党の選定基準があり、今後公認が得られるかは不透明だ。
山崎氏については3日、党福岡市7支部長が「次期参院選比例代表候補に最適任」として、党本部に公認申請するよう求める要望書を福岡県連会長に提出。山崎氏と関係が深い全国LPガス政治連盟、日本柔道整復師連盟なども比例候補として同氏を推薦している。
こうした状況を背景に、山崎氏は「年齢的な問題もあり、来年の参院選が国政選挙に挑戦する最後のチャンスだと思っている」と明言。落選直後の9月初旬には、次期衆院選に福岡2区から立候補する意向を示していたが「参院選に出る以上は(衆院選には)出ない」と語った。
この日は党福岡市7支部長のうち、石村一明福岡市議ら3人が、党本部で谷垣禎一総裁に「特別に配慮してほしい」と要請。しかし谷垣氏は同日の会見で山崎氏について、「比例でやりたいと手を挙げている人がかなりいる。その一人として今後議論していく」としながらも、年齢制限については「原則は原則としてあんまりゆるゆるにならないようにしないといけない」と述べた。

地元の市議も陳情。

自民党谷垣禎一総裁は10日の記者会見で、先の衆院選で落選した山崎拓前副総裁の参院選比例代表への擁立について「比例で出てくれないかとプールしている方がかなりの数いる。その1人として今後、議論していく」と述べ、検討していることを明らかにした。
山崎氏は参院比例代表の出馬要件である「70歳定年制」に抵触しており、党内には異論も少なくない。谷垣氏は「年齢は大きな判断要素。あまりゆるゆるになったら、原則といえなくなる」と述べ、党内状況などを見極めて最終的に判断する考えを示した。

自民党は検討はしている。