鈴木宗男控訴審 結審

林野庁や旧北海道開発庁を舞台にした汚職事件などで、受託収賄やあっせん収賄など4つの罪に問われ、1審東京地裁で懲役2年、追徴金1100万円の判決を受けた衆院議員、鈴木宗男被告(59)の控訴審公判が11日、東京高裁(池田修裁判長)で開かれた。検察、弁護側双方が弁論を行い、弁護側は「収賄の事実はなかった」などと改めて無罪を主張して、結審した。判決は来年2月26日。
弁護側は、1審判決で認定された4罪すべてについて無罪を主張。受託収賄とあっせん収賄の罪については「贈賄側とされる企業からの請託も、わいろにあたる金銭の授受もなかった」と両罪の成立を否定した。
一方、検察側は「弁護側が控訴審で証拠提出した、鈴木被告の関与を否定した関係者らの陳述書などは信用できない」として控訴棄却を求めた。

引き続き全面無罪を主張して結審。