ムルアカ氏の偽造旅券疑惑が解決

ムルアカ氏が94年11月に取得した旅券は、政変でザイールからコンゴに国名変更したことで98年に失効した。00年1月にムルアカ氏が取得した旅券は発行場所がコンゴの首都キンシャサ、公印が東京、と食い違っていることなどから「偽造」ではないかとの疑惑が持ち上がっていた。一方で、ムルアカ氏には、先月16日、法務省から永住許可の証印が下りている。法務省入管当局は「コンゴ政府は『偽造』の意味を『適正に発行されたが政権交代で失効した』と説明した」として、不法入国にはあたらないと判断した。また、ムルアカ氏が当該の旅券を使って、何度も出入国をしていることなどから有効と判断したという。その後当局が「有効」判断をしたことで、出入国管理法違反(不法入国)容疑での調査は打ち切られていた。

コンゴ政府見解は「偽造」ではなく「無効」。だが日本の法務省が旅券自体を有効と判断しているので問題なしとの結末。