民主党代表選終了

菅氏に近い民主党筋は人事の狙いについて、「枝野氏はテレビなどマスコミへの露出も多く『世代交代』が印象づけられる。石井氏は自民党野中広務元幹事長と激しく国会で論戦を行うほどの武闘派。菅氏は次期通常国会小泉政権と激しく対峙(たいじ)する構えだけに、その要となる国対委員長に石井氏を起用することにした」と解説する。
ただ、11日に予定していた新執行部と副代表4人との会談では、離党予備軍である熊谷氏が所用を理由に欠席。熊谷氏は同日の講演で「頭のよくない役員たちの方針を、考え方が違うと思いながらも、我が身を殺してきた」などと、民主党との決別宣言ともとれる発言を繰り返した。
熊谷氏はかねてから与党幹部らと接触。「11月下旬には、与党幹部に十数人の離党者リストを提出した」(自民党有力筋)とも言われる。
それだけに、党内には人事での融和路線を求める声が挙がる一方、執行部周辺には「熊谷氏と一緒に離党するのは多くても5、6人。熊谷氏は誰がトップになっても文句を言うだけに、銀行の不良債権と一緒。出ていくならそれでも良い」との声も出ている。

順当に菅直人が代表戦勝利。