週刊金曜日に抗議が殺到

北朝鮮による拉致被害者新潟県真野町(佐渡)の曽我ひとみさん(43)の夫ジェンキンスさん(62)と娘2人に平壌でインタビューした「週刊金曜日」(東京都千代田区)の編集部に14日夕から15日夜にかけて、ファクス約110通、電子メール560通余り、電話数十本が殺到した。
同編集部は「ファクスは6割が批判や抗議で、4割は支持や激励。電子メールは批判や中傷が多かった」としている。担当者が曽我さんの実家を14日早朝に訪れたことを取材と誤解したケースが多く、電話で編集長らが説明すると、納得する読者もいたという。
批判や抗議は「言論の自由のない国のインタビューで、判断材料になるのか」「正しいことだと言って、人を傷つけてもよいのか」「北朝鮮の代弁はやめろ」など。
その一方で「取材対象者と理にかなった距離のあるインタビューだ」「帰国した拉致被害者が自由に考える材料を提供した」「例えば金正日(総書記)のインタビューでも、宣伝になるからと断るのが正しいのか」と肯定的な意見も寄せられた。<<