鈴木宗男の女金庫番逮捕 他

東京地検特捜部は23日午後、女金庫番の佐藤玲子容疑者(66)を政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑で逮捕、他の秘書2人も同容疑で再逮捕した。
再逮捕されたのは、公設第一秘書の宮野明被告(54)と、政策秘書の多田淳被告(50)。

真紀子氏追及のスペシャリスト、松田氏は疑惑追及のポイントについて、「第1は別会計の存在でしょう」と語る。
実は、真紀子氏が自民党紀委員会に提出した弁明書の中に、「国から支給された秘書給与は、会社の担当者によって会社(=ファミリー企業)の会計とは別に管理されており〜」との文言があるのだが、この別会計が怪しいのだという。
「通常、企業に別会計などあるわけがない。あれば裏金を取り扱う会計のようなもので税務上も大問題。弁明書で述べた別会計がどういう中身で、だれが管理していたかを厳しく追及すべき」
そのうえで、松田氏は「実は、ファミリー企業の経理担当幹部らを取材して『別会計など知らない。真紀子さんは責任を押し付ける気なのか?』という証言を得ている。虚偽弁明の可能性が極めて高い」と語る。
第2のポイントは、「真紀子氏の関与」があったかどうか。
真紀子氏は「秘書給与については秘書と会社に任せ、自分は知らない」と語ってきたが、これも疑問が大である。
「ファミリー企業関係者や元秘書など数十人を取材したが、真紀子事務所では、花瓶の位置から資料の置き方まで、些細(ささい)なことでも彼女の指示を得なければならなかった。秘書給与の取り扱いに関与していないとは思えない。追及議員は、『知らない』といった逃げを許してはならない」と語る。
外相就任直後のものすごい真紀子ブームの中で取材を開始した松田氏。国民は伏魔殿の外務省改革を期待したが、彼女の実体は改革者とはほど遠かったという。
「外務省改革を掲げて乗り込んできたが、マスコミの情報を拾って官僚イジメをしただけ。改革を議論する委員会にも出席しなかった。資質と力量不足でトラブルが起きると、自分を守るためにウソまでついて官僚を悪者にした。彼女は省内に存在した改革派の期待を裏切り、改革を遅らせたエセ改革者ですよ」