鈴木宗男 議員辞職勧告決議案可決&私設秘書逮捕 他

「賛成」。衆院本会議場を埋めた与野党の議員が、一斉に立ち上がった。21日午後1時45分すぎ。あっせん収賄容疑で逮捕された衆院議員鈴木宗男容疑者に対する議員辞職勧告決議案が可決された。
衆院で決議案が採決されるのは、鈴木議員が初めて。ただ、決議案が可決されても法的拘束力はなく、辞職するかどうかの判断は鈴木議員に委ねられる。
採決の瞬間、野党席からは「疑惑は山ほどある」「追及は続けるぞ」とやじが飛んだが、かつて鈴木議員が所属した自民党席はひっそり。鈴木議員の後見役とされる野中広務氏も、ためらわずに起立した。
外務省問題をめぐり、鈴木議員と衝突を繰り返した田中真紀子前外相は、自民党党紀委員会から党員資格停止2年の処分を受けたばかりだが、本会議には普段通り出席。採決では周囲の自民党議員と一緒に起立した。

共犯の同容疑で政策秘書の多田淳容疑者(50)を逮捕した。多田容疑者は一連のムネオ疑惑のキーパーソンと見られ、特捜部では多田容疑者を全面自供に追い込み、全容解明を急ぐ。