自民党風紀委 田中真紀子に「党員資格停止2年」の処分 他

出頭するため、昼に自宅を出た宗男容疑者の首には、黄色のネクタイが締められていた。政界デビューから、一貫して宗男容疑者が「勝負服」としてきたネクタイ。
「強気に見え過ぎる」という典子夫人の勧めで、証人喚問や弁明の場ではネクタイを「水色」に変えたが、やはり「黄色」で“出陣”した。

自民党党紀委員会(葉梨信行委員長)は20日、2年間の「党員資格停止」処分を決めた。8段階のうち3番目に重い処分で、総選挙があっても党公認で出馬できないほか、企業献金も受けられず大ピンチ。「正式に連絡を受けていない」とする真紀子氏だが、不服申し立てに出るのか。カトー辞職、ムネオ逮捕に次いで、「自民疑惑陣」のトリを飾る真紀子氏の処分だが、疑惑解明はウヤムヤに終わりそうだ。

最も痛手となりそうなのが、自民党新潟県連の第5区支部長を辞任せざるをえないこと。というのも、平成11年12月に改正された政治資金規正法によって、政治家の政治資金管理団体には企業献金が禁止され、認められているのは政党だけになっている。通常、自民党の政治家は資金管理団体を政党支部に“衣替え”させて企業献金を受けてきただけに、真紀子氏が支部長を辞任すれば、今後、個人献金しか受けられなくなるのだ。このため、ある自民党ベテラン秘書は「蛇の生殺しのような状態になるため、ある意味で、除名よりも厳しい処分」との感想を漏らした。