田中真紀子 文書で秘書給与流用を否定 他

文書で田中氏は、かつて自分の「関係する会社」から、公設秘書が出向していたことを認めた。しかし衆院からの給与は「袋のまま開封することなく」秘書本人が会社に渡し、会社が秘書に給与を支払う方法をとっていたと説明。さらに「ここ数年来の公設秘書は出向ではなく、給与は本人が受け取っている」と反論した。

他の関係者によると、記者会見でウソをついて議員辞職に追い込まれた辻元氏を意識してか、「下手なことは言えない。言ったら尾ひれが付く」とも発言したという。
「説明しないと辻元氏と同じに見られるよ」と同僚に言われると、「私はちゃんとしてるわよ。辻元さんとは違う」。
さらに、「参ったわ。(週刊誌が)2誌同時なのはおかしい。誰か背後にいるのではないかしら?」と、弱気になりながらも見えない敵を警戒していたという。

辻元氏が衆院選に初当選し、最初の政策秘書となったのが佐々木美枝氏だった。平成8年10月31日から9年3月7日まで、登録された。
公設秘書制度では、給与は「日割り」ではなく「月割り」で支払われる。このため、佐々木氏は最初の8年10月分については1日だけ働き、1カ月分の給与約44万円を受給している。
辞職の9年3月には、1週間の勤務で3月分の給与全額と3月の期末手当(ボーナス)半月分を受け取った形となる。

問題とされたのは、「山本前代議士の場合は私的流用だが、私の場合は私的流用はない」などの辻元氏の発言。
山本前代議士側は「受け取った給与はすべて事務所経費にあてており、私的流用がなかったことは判決でも認定されている」と抗議している。 (中略)
辻元氏の代理人木村晋介弁護士の話 発言内容は辻元氏の友人が記述したものだが、虚偽の事実が書かれていた。辻元氏の責任も避けられないのでおわびしたい。