鈴木宗男 自民党離党へ

来週前半までに鈴木氏の離党で決着させようとしている自民党の動きをけん制するのが狙い。民主党熊谷弘国対委員長は会談後の記者会見で「われわれは自民党の議員としての倫理を問うているのではない。国会議員の倫理、道義的責任を問うている」と述べ、あくまで同決議案の採決と、鈴木氏の議員辞職を求める考えを強調した。

党紀委員会の「離党勧告」処分の決定を待たずに、離党する方向となった。早ければ十五日の党政治倫理審査会に出席し、指摘されている疑惑について反論の弁明をした後にも離党を表明する。

元秘書が脱税事件で逮捕された加藤紘一元幹事長に対し、早急に進退問題の決断を迫る事実上の離党要求が相次いだ。加藤氏も加藤派総会で、国民への説明責任を果たした上で自身が判断する意向を表明、党執行部に委ねる姿勢を転換した。党内では来月の衆参両院の補欠選挙への影響を懸念、既に離党が確定的になっている鈴木氏との「セット論」が拡大している。

官邸は一本の電話に緊張した。12日午後、首相側近に、渦中の鈴木宗男衆院議員から入った電話だ。「北方領土不要論を私が言ったという紙が外務省から出て、官邸もそれを追認している。また予算委員会で役人がそれを認める。事実と違うのに全く許せない。森政権にも、あなた方の政権にも協力しているじゃないか。タジキスタンだってそうだったじゃないか」

自民党鈴木宗男衆院議員が、北方4島とのビザなし交流を進める訪問団の顧問として国後島を訪れた際、外務省ロシア課課長補佐(当時)に暴行した問題で、鈴木議員がビールを飲んで長時間にわたって課員らをどなり続け、顔をはらわれた課長補佐の眼鏡が落ちるなど、当時の具体的な状況が14日、関係者の話で明らかになった。鈴木議員から謝罪の言葉はなかったという。