自民党党紀委 鈴木宗男に離党勧告へ 他

野党側は「議院運営委員会で正式に議題として取り上げて議論すべきだ」と主張。与党側は「疑惑があるというだけで辞職を勧告するのは疑問」「進退は本人の判断」「有権者の判断に委ねるべきだ」などと述べ、勧告の是非について議論を尽くすよう求めた。

二十日までに党紀委員会で「離党勧告」を決定し、拒否する場合には一定期間を置いて「除名」処分とする方針を固めた。二十一日に小泉純一郎首相の韓国訪問、京都府知事選の告示を控え、早期決着が必要と判断した。

松尾被告が随行していることを東京で知った宗男氏は「なぜ、勝手に政府専用機に乗ったんだ」と激怒。ケルンサミットが始まっていたにもかかわらず、外務省の上司らを通じて松尾被告に「すぐ日本に戻ってこい」と命令し、帰国させた。
松尾被告は経由地のパリで高級ワインを購入。帰国後、それを持参し、宗男氏に対して「許してください」と頭を下げ、関係修復を図ったという。

宗男氏は外務省の対応に激怒し、船内で外務省の課長補佐に対し、「チシマザクラは元島民の思いであり、主権論議を振り回すべきではない。外務省は植樹実現に努力すべきだ」などと怒声を上げ、恫喝。
さらに、課長補佐の胸ぐらをつかみ、顔を素手で殴ったうえ、蹴り飛ばしたというのだ。宗男氏による殴る蹴るの暴行で、この課長補佐は全治1週間のけがを負ったという。

辻元氏は「1992年に鈴木さんがケニアを訪問した際、大統領と会談し、水力発電所問題を話したのではないか」と追及したものの、調査の結果、大統領との会談の事実はなく、虚偽の事実を前提に「うそつき」と呼ぶことは許されないとしている。これに対して辻元氏は、独自情報に基づいて質問をしており、納得できないとしていて、新たな対立に発展する可能性もある。 <<