鈴木宗男関連裁判 元港湾部長への民事訴訟も敗訴確定

新党大地代表の鈴木宗男・元衆院議員が、自らの刑事裁判でうその証言をされたとして、北海道開発局の元港湾部長に損害賠償を求めた訴訟で、鈴木氏を敗訴とした二審・東京高裁判決が確定した。最高裁第三小法廷が28日付の決定で鈴木氏の上告を退けた。
鈴木氏が問題としたのは、北海道開発庁長官だった際、工事の受注を口利きした見返りに賄賂を受け取ったと認定された事件。裁判で元部長は「鈴木氏に指示されて建設会社に受注させた」と証言した。一、二審判決は「偽証は認められない」と判断していた。
この訴訟と同様、別のあっせん収賄事件の裁判をめぐって元林野庁長官に賠償を求めた訴訟についても、小法廷は28日付の決定で、鈴木氏の上告を退けた。

これで残っているのは一昨年に「新証拠が見つかった」と主張して始めた再審請求のみ。