辻元清美 訪韓

超党派の日韓議員連盟に所属する、自民党野田聖子総務会長ら女性国会議員6人が21日訪韓し、働く女性の労働環境改善や少子化など日韓がともに抱える問題について、韓国側の韓日議員連盟の女性議員らと話し合った。双方は協調して問題に取り組んでいくことを確認した。
日韓の議連内に「女性委員会」をつくることで双方は先週合意し、韓国側は金姫廷女性家族相を長とする委員会を立ち上げた。日本側の世話役の小渕優子少子化担当相によると、日本側でも近く発足する。
野田氏は「(双方の)パイプを私たちでつくっていければ」とあいさつし、歴史問題で冷え込む両国の対話活性化につなげたいと抱負を述べた。
野田氏らはソウルに設けられた旅客船セウォル号沈没事故の犠牲者を悼む焼香所も訪問。野田氏は韓国側議員に「私も息子を持つ母親。女性、母親は子ども世代のことを男性よりも案じている。両国の子どもたちが安心して暮らせるように力を合わせたい」と話した。
韓国側議員からは「女性政治家の活動範囲拡大を両国で女性の権利向上につなげたい」との意見が出た。旧日本軍の従軍慰安婦問題への言及もあったが、辻元清美衆院議員(民主党)が「(侵略などの責任を認めた)村山富市首相談話と河野洋平官房長官談話を踏まえて私たちは韓国に来ている」と伝えたという。
一行は鄭義和国会議長にも面会。鄭氏は両親が終戦まで日本で暮らし、叔父が阪急ブレーブスの投手として活躍したなどと日本との縁を話し、両国関係がこれ以上悪化してはならないと強調した。日本の国会側からの招待があれば訪日もしたいと表明したという。(共同)
[2014年7月21日23時1分]<<