三浦祐太朗、松山千春「旅立ち」カバーでソロデビュー

祐太朗がソロアーティストとして再出発する。
デビュー曲「旅立ち」は、1977年に発売された千春のデビュー曲でもある。祐太朗は「光栄です。千春さんのモノマネではなく、三浦祐太朗の『旅立ち』を精いっぱい歌いたい」と力を込めた。
祐太朗は4人組ロックバンド、Peaky SALTのボーカル兼ギターとして、08年11月に「イトシセツナナミダ」でメジャーデビューしたが、メンバー間の方向性の違いから10年9月に活動休止。その後はソロを目指して活動していた。
新たな可能性を探っていた祐太朗は、千春の自伝的小説を舞台化した「旅立ち〜足寄より〜」(7月30日〜8月3日、東京・赤坂の草月ホール)の千春役オーディションを知り、「第一線で活躍する千春さんを演じることは、将来の自分にとっても大きなチャレンジになる」と挑戦。
両親、弟で俳優、三浦貴大(26)にも内証だったが、最終選考の歌唱審査では「旅立ち」を唯一、千春になりきるため2フィンガーで披露し、見事、グランプリを獲得。母親譲りの甘く切ない歌声、確実なギターテクニックが評価され、ユニバーサルミュージックからソロデビューが決定した。
同曲は、千春が自身を見いだしてくれた札幌・STVラジオの故竹田健二ディレクターと出会うきっかけとなった思い入れが深い楽曲。これまでカバーの依頼に本人は首を縦に振らなかったが、自分の“生き写し”である祐太朗にはゴーサインを出した。
また、カップリング2曲も注目を集めそうだ。1曲は祐太朗のオリジナル曲で、もう1曲は両親が結婚前の78年にグリコ「アーモンドチョコレート」のCMソングとして使用された「季節の中で」だ。愛息が思い出の曲を奏でることに両親も喜んでいるに違いない。
5月17日から東京・SHIBUYA−REXで隔週の定期ライブをスタートさせる祐太朗は、「バンドのときとは違ったアコースティックなライブにしたい」と気合十分。音楽界のトップを目指して再び走り出した。<<