ロシア 各地で対日戦勝記念日記念式典を開催

日本が第2次大戦の降伏文書に調印した9月2日をロシアが事実上の「対日戦勝記念日」に制定して初めてとなる戦勝記念式典が2日、ロシア極東各地で行われた。北方領土を管轄するサハリン州の州都ユジノサハリンスクでは、旧ソ連戦没者を慰霊した「栄光広場」に退役軍人ら数千人が集まり、「サハリン南部とクリール諸島(千島列島)の軍国主義日本からの解放」を祝った。
対日戦勝記念日の制定を長年、求めてきたサハリン州の式典には、ミロノフ上院議長が参加。同議長は式典に先立つ会議で「戦争結果の見直しは容認できない」と強調し、北方領土の返還を求める日本をけん制した。一方で「ロシアと日本の歴史見解の相違は、両国の経済協力を妨げない」と語った。
同様の式典は、毎年実施。今年は、昨年の式典ではなかった軍用車両や兵士のパレードも行われたが、ホロシャビン同州知事は不参加で、参加者数も平年並みだった。<<