HBC『今日ドキッ!』鈴木宗男特集は放送倫理に違反 BPO決定

放送倫理・番組向上機構BPO)の放送倫理検証委員会は8日、昨年7月に行われた参院選比例代表に立候補を予定していた鈴木宗男氏に密着取材した様子を放送した北海道放送の番組について、放送倫理違反があったとする意見書を公表した。有権者に誤解を与え比例の投票行動をゆがめた可能性があると指摘し、選挙報道に求められる公平・公正性を害したと判断した。

(中略)

放送日が公示日の前日だったことに加え、密着取材の中で紹介した、鈴木氏が参院比例代表に出馬するに至った経緯、支援者の声、国会議員である長女との会話などは、特定の立候補予定者のみを視聴者に強く印象づけるような編集であるとし、「選挙報道に求められる公平・公正性を損なっており、放送倫理に違反する」と判断した。

2020年4月8日 放送局:北海道放送

北海道放送参議院選挙公示前日の2019年7月3日、夕方のローカルワイド番組『今日ドキッ!』で、比例代表選挙に立候補を予定していた特定の政治家に密着取材した様子を放送した。委員会は9月、放送の内容が他の立候補予定者との公平・公正性を害し放送倫理違反となる可能性があり、制作に当たってこれまで委員会が指摘してきた諸問題が検討された形跡がないなどとして、放送に至った経緯等を検証するために審議入りした。
審議の結果、委員会は、比例代表制度では自分の住む都道府県に関わりなく立候補者や政党・政治団体に投票できるにもかかわらず、本件放送は公示日の前日に約5分間にわたって特定の立候補予定者のみを取り上げて視聴者に強く印象づけるような編集をし、有権者に誤解を与え比例区の投票行動を歪めた可能性があるとして、選挙報道に求められる公平・公正性を害したことが、放送倫理に違反していると判断した。