自民党 新党大地と連携へ 民主・鈴木貴子氏の離党視野 他

安倍晋三首相が、夏の参院選や次期衆院選での新党大地との全面的な選挙協力を実現するよう自民党幹部に指示したことが分かった。複数の政府・自民党関係者が29日、明らかにした。大地の鈴木宗男代表が4月の衆院道5区(札幌市厚別区石狩管内補欠選挙自民党公認候補の支援を表明したことを受け、継続的な連携が可能と判断した。選挙協力に向け、自民党側は鈴木氏の長女貴子衆院議員(30)=民主党北海道副代表=に離党を促し、次期衆院選自民党公認候補とすることも検討している。
自民党茂木敏充選対委員長らが鈴木氏と水面下で接触しており、伊達忠一参院幹事長も29日、国会内で鈴木氏と会談した。民主党選挙協力してきた大地が自民党との全面協力に転じれば、道内政界に大きな影響を与えるのは必至だ。
関係者によると、首相は昨年12月28日に官邸で鈴木氏と会談した際、貴子氏を評価していると伝えた上で「ぜひ(自民党で)育ててみたい」と持ちかけた。自民党は来週にも開く道ブロック両院議員会で本格的な党内協議に入る見通し。
貴子氏は現在2期目。2014年衆院選では民主党候補として道7区(釧路、根室管内)で自民党伊東良孝氏(67)に敗れ、比例代表道ブロックで復活当選した。自民党内では貴子氏が民主党を離党した場合、次期衆院選は比例単独1位で処遇する案も浮上している。
国会法は比例選出議員の既存政党への移動を禁じており、貴子氏はすぐには自民党に入党できない。このため自民党側は貴子氏が民主党を離党して無所属議員になった場合、自民党との統一会派への参加を呼びかけることも想定している。

町村信孝衆院議長の死去に伴う4月の衆院道5区(札幌市厚別区石狩管内補欠選挙で、新党大地鈴木宗男代表は29日、支援を表明していた自民党公認で町村氏の娘婿の和田義明氏(44)を新党大地として31日に推薦することを決めた。
自民党道連と党道5区支部が31日に厚別区内に設置する合同選挙対策本部の事務所開きで、正式に伝達するとみられる。鈴木代表はこれまで5区補選の野党共闘に関し「共産党が入った統一候補はあり得ない」と説明してきた。9日には「人物本位で判断するしかない。(和田氏は)民間出身で国際感覚も備え、期待できる」として、和田氏を支援することを明らかにした。