ロシア 択捉島への観光誘致の動き盛ん 他

ユジノサハリンスク栗田直樹】北方領土択捉島で観光客誘致の動きが盛んだ。ロシアメディアなどによると、島最大の企業である水産・建設業、ギドロストロイが昨年12月から旅行関連事業を本格化させ、豊富な温泉や自然を生かしたアウトドア体験などを積極的にPR。今年は約千人の観光客呼び込みを計画している。
ギドロストロイは同島紗那(しゃな)(クリーリスク)でホテル(38室)も経営。昨年12月、旅行業の新部門を立ち上げた。関連サイトでは「ギドロストロイ・ツアー」と銘打ち、温泉や登山、釣り、島の周遊などの観光コースを紹介している。
サハリン・クリール通信は、年末年始の休暇中、ロシア人やカナダ人ら10人が紗那に滞在したと報道。温泉やスノーモービル、スキーを楽しんだという。スポーツ用品のほか、乗用車やヨットなどもレンタルできる。
ロシアでは、ルーブルの下落で海外旅行の人気が下火になる中、「国内旅行」の位置付けとなる択捉島ツアーへの関心が高まっている。ギドロストロイは他の旅行会社と連携し、ロシア全土や欧米各国からの観光客誘致を進める考えだ。
一方、日本政府は北方領土への観光客流入は受け入れられない立場。特にロシア以外の第三国からの観光客は、ビザを取得する必要があり、ロシアの主権容認につながりかねないからだ。

【モスクワ時事】昨年12月に着任した上月豊久駐ロシア大使が19日、初の定例記者会見を行い「(日ロ)平和条約交渉の進展を図る上で、首脳・外相間の政治対話をさまざまな形で進めることに尽力したい」と意欲を示した。上月氏はモスクワ勤務4回目のロシア専門家。
日ロ関係をめぐっては、プーチン大統領の早期訪日が模索されているほか、安倍晋三首相が5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)前の訪ロを検討しているとされる。
上月大使は会見で、北方領土交渉では「ロシア内政の正確な把握が非常に重要だ」と指摘。2018年3月の大統領選に向けた動きなどを見極めつつ、交渉の前進を目指す考えを示した。また、中東および北朝鮮情勢を踏まえ、ロシアと国際問題で議論を深めたいと述べた。 (2016/01/20-07:18)