自民党・高村副総裁 ロシアへ出発 / 安倍首相 領土交渉での訪露示唆

自民党高村正彦副総裁は10日午前、ロシアのラブロフ外相や、プーチン大統領側近のナルイシキン下院議長と会談するため、ロシアに向けて民間機で成田空港を出発した。北朝鮮の核実験への対応などをめぐり意見交換するとみられる。安倍晋三首相から北朝鮮問題に関するプーチン氏宛ての親書を託されており、プーチン氏との面会も要請している。
高村氏は一連の会談で、北方領土問題の進展に向けたプーチン氏の今年前半の来日実現についても協議する方向。春ごろで調整している首相訪ロへの地ならしも図りたい考えだ。

安倍晋三首相は10日のNHK番組で、北方領土を巡る交渉で年内にロシアを訪問してプーチン大統領と会談する可能性を示唆した。首相は北朝鮮による核実験やシリアを巡る問題、サウジアラビアとイランの関係悪化をあげ、「ロシアの建設的な関与が必要だ。主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)議長国として、プーチン大統領と会って話すことも重要だろうと考えている」と述べた。
首相は今春にもロシアの地方都市を訪問した上で、夏の参院選後にプーチン氏の来日を目指している。プーチン氏の来日については「適切な時期に実現したい」と語った。
また、慰安婦問題の日韓合意について、「お互いに国民感情がある中で両首脳が判断した。日本においても私の判断に反対の声もある」と述べた上で、「お互いに(合意内容を)実行していくことが大事だ」と、理解を求めた。日本側が撤去を求めるソウルの日本大使館前にある従軍慰安婦問題を象徴する少女像については、「(韓国政府に)適切に対応いただけると確信している」と述べた。【細川貴代】