ゲストで出演したKADOKAWA社長兼ドワンゴ会長・川上量生氏の「ニコニコ動画に登場した最初の政治家は小沢一郎さんではなく鈴木宗男さんでした」話の中でムネオハウスの話が出ていました。
田村淳(以下、田村): あんだけいろんな人が使うようになって、しかもメディアとしてはニュースメディアとしても相当凄いじゃないですか。他のメディアが報じることが出来ない事をニコニコは報じてたから。そこの信頼度も増してったんだと思うんですけど。ニュースはやろうと思ってたんですか、最初から。
川上量生(以下、川上): いや、全然。
田村: 全く?
川上: 全くないですね。
田村: ノリですか。「ニュースもできるんじゃね?」みたいな。
川上: いやニュースはね… ホントはね、一応、世間一般的には小沢一郎さんが出てからニコ動が政治のメディアとして有名になっていったって、そういう風に言われてるんですけど。実は小沢一郎さんの前に、1人いるんですよね。で、僕らそれを隠してるんですよ(笑)
田村: そうなんですか
川上: あんまり言わない事にしてるんですけど。元々誰かっていうと、実は鈴木宗男さんで。
田村: うん
川上: 鈴木宗男さんがニコ動に出た最初の政治家なんですよ。
田村: へぇ〜!
川上: なんで鈴木宗男さんに出てもらおうかと思ったかって言うと、そのときネットでね、2ちゃんねるとかを中心にムネオラップっていうのが流行っていて。
(周囲笑)
川上: 鈴木宗男さんの国会の答弁をラップにして繋いだっていうのが、ネット界でブレイクしたんですよ。
田村: はぁ〜
川上: 音楽として(笑)
(周囲笑)
田村: うんうんうん
川上: それで、僕らは面白いからニコ動に出てもらおうと思ってやったんですよね。
田村: そこが最初だったんですか。
川上: それが最初で、だから・・・
田村: 政治的な発言が聞きたいわけじゃなくて
川上: じゃなくて、ニコ動に政治家が出たら面白い・・・ 鈴木宗男さんが出たら面白いかなって思ったんですよね。で、それが、ちょっと上手くいかなくって。ちょっと、炎上しちゃったんですよね。
(一同爆笑)
川上: 炎上しちゃって。
田村: へぇー!
川上: ちょっとね悔しいなって思って。それで他に誰がいるかなって言ったら、やっぱりその当時だったら大物を狙おうってことで。まぁ、小沢一郎さん。
(以下、小沢一郎氏に献金してた話に続く)
文化放送 「ロンドンブーツ1号2号田村淳のNewsCLUB」第355回 (2015年10月12日放送分) 21:16-22:07頃
- ニコ動川上会長 ニコニコ6周年記念インタビュー (2012年12月20日の記事)
- 鈴木宗男氏のボイスを「ムネオボイス」として「dwango.jp」各サイトで4月27日より配信開始 ニワンゴの運営する「ニコニコ動画(γ)」で着信コンテンツCMを放映 (dwangoプレスリリース 2007年4月27日)
川上氏は2012年にITmediaに掲載されたニコニコ動画6周年記念インタビューの際にも、ドワンゴが2007年に配信した鈴木宗男氏の着ボイス「ムネオボイス」の企画は過去のネット上で音楽のムネオハウスの盛り上がりを受けて鈴木宗男氏にアプローチしたと述べています。なので「炎上」というのはこのときの話だと思われます。おそらくですが、この「炎上」というのは鈴木宗男氏側とプロジェクトの進行上で揉めたというような話ではなく、当時ニコニコ動画(γ)で配信した「ムネオボイス」のCM動画のコメント欄が燃え上がる等があり着うた着ボイス案件でドワンゴ側が思い描いていたような成果が出ず、その結果鈴木氏をニコニコ仕切りの番組に引っ張り出すまでには至らなかった、という話だと推察する次第です。
備考
記事公開日: 2016年2月27日
こちらの老舗ラジオ文字起こしブログでは「炎上」ではなく「遠慮」となっていますが、文脈や当時の状況を鑑みるに「炎上」が正しいであろうと判断しました。