日露首脳会談 NYで28日に開催 / 日露次官級 東京で会談

【モスクワ時事】ロシアのペスコフ大統領報道官は24日、記者団に対し、ニューヨークの国連総会に合わせ、プーチン大統領が28日に安倍晋三首相と会談すると明らかにした。オバマ米大統領とも同日会談する。インタファクス通信が伝えた。
岸田文雄外相はモスクワで21日にラブロフ外相と会談し、平和条約交渉の再開で合意。22日にシュワロフ第1副首相と貿易経済政府間委員会を開いた。一方、パトルシェフ安全保障会議書記も24日に東京で谷内正太郎国家安全保障局長と会談するなど、大統領の年内訪日に向けた準備が加速している。
日ロ首脳会談は、昨年11月の北京のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の時以来。日ロは来月8日にモスクワで平和条約締結に向けた外務次官級協議も行う予定で、日本政府は政治対話で北方領土問題を前進させたい考えだ。 
一方、米ロ首脳会談も北京のAPEC首脳会議の際以来で、本格的な会談となればウクライナ危機が始まってから初めて。過激派組織「イスラム国」との戦いや、ロシアによるアサド政権への軍事支援強化を含めたシリア情勢が最大の議題になりそうだ。
米政府高官もAFP通信に対して、米ロ首脳会談の予定を確認。「提案を拒絶するのは無責任だ」と語り、シリアやウクライナ問題での対立にもかかわらず、ロシア側からの会談提案に同意したことを明らかにした。(2015/09/25-00:48)

外務省の杉山晋輔外務審議官は25日、ロシアのモルグロフ外務次官と東京都内で会談した。両氏は先の日ロ外相の合意を踏まえ、10月8日にモスクワで次官級協議に臨み、北方領土の帰属問題を含む平和条約交渉を再開することになっている。外務省幹部によると、25日の会談では領土問題について突っ込んだやりとりはしなかったという。(2015/09/25-20:14)<<