ロシア野党議員 「北方領土交渉凍結を」

【モスクワ時事】9日付のロシア政府系紙イズベスチヤは、野党の下院議員がラブロフ外相宛てに「日本がクリミア半島のロシア編入を承認するまで、北方領土交渉を凍結すべきだ」と訴える書簡を送ったと伝えた。
この議員は野党「公正ロシア」のミヘエフ議員。日本が先進7カ国(G7)として対ロ制裁に踏み切ったことを批判した上で「日本がクリミアをロシア固有の領土として承認するまで、日本が固有の領土と主張する南クリール諸島(北方領土)をめぐる交渉は不可能だ」と強調した。 
一方で、与党「統一ロシア」のジュロワ下院議員は「クリールとクリミアを絡めるべきではない」と指摘。パノフ元駐日大使も、日本の制裁は最小限だと強調し、領土交渉凍結は「有害だ」と断じている。(2014/04/09-23:31)<<