森元首相講演 4島返還からの譲歩を示唆

「読売ビジネス・フォーラム2013」の第4回講演会は13日、札幌市のホテルで開かれ、森元首相が約230人を前に講演した。
森氏は北方領土問題について「いつまでも金科玉条のように4島全島返還から一歩も下がるなと言っていると、政府が動きにくい」と述べた。
森氏は首相時代の2001年にロシアのプーチン大統領と会談し、歯舞群島色丹島の返還と、国後、択捉両島の帰属の確認を分離して協議する「並行協議」を提案した。講演ではこの点にも改めて触れた。
両国の経済協力については、「ロシア側が求めていることを日本が行えば、日本にとって国益となる」と、協力の重要性を指摘した。
(2013年11月14日08時49分 読売新聞)<<