松山千春 維新・石原氏を批判 橋下氏擁護 / 一方両者は和解済み

新党大地鈴木宗男代表(65)の盟友である歌手松山千春(57)が21日、大阪市内で、同党の公認候補発表に出席した。橋下氏の慰安婦発言で苦境にある日本維新の会について言及し、維新の石原慎太郎代表について「橋下さんも失言はあったけど、オレに言わせれば(橋下氏が)都議選次第で(代表)辞任って違うだろ。あんな共同代表(石原氏)こそいらん。向こうこそ侮辱的だ」と批判した。
松山は、慰安婦発言を東京都議選(23日投開票)最中に再び取り上げ「大迷惑だ」と、橋下氏に謝罪、釈明を求めた石原氏こそ、維新には不要だとした。というのも、松山は、盟友の歌手やしきたかじんを通じ、橋下氏とは弁護士時代からの旧知で「人間性はいい」と親交があった。
橋下氏が代表を退けば「バッジと権力が欲しいだけの人間に(維新を)渡してしまう。橋下さんには政治家として初心、まっとうしていただきたい」と、維新が“乗っ取られる”不安を口にした。【村上久美子】
[2013年6月22日9時44分 紙面から]

千春は大阪維新の会新党大地と同様、地域政党として期待していたという。昨年11月、維新が石原氏率いる太陽の党と合流したことを「東京のやつらは権力とバッジ欲しさの人間」と批判。「あの石原さんに、『橋下君のおかげで都議選がどう』って、うるせえ、ばか野郎だよ」と、石原氏を糾弾した。

日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長石原慎太郎共同代表が電話協議し、東京都議選参院選に向けた結束を確認したことが21日分かった。石原氏は橋下氏の従軍慰安婦を巡る発言を「大迷惑」などと批判していたが、党内では都議選での結果にかかわらず橋下氏の続投を求める声が強いことも踏まえ、「和解」により選挙戦への悪影響を最小限にとどめるべきだとの判断で一致したとみられる。
党関係者によると、橋下氏は20日午後、石原氏に電話し、都議選候補者らに「戦況を苦しくしてしまった点は申し訳ない」と謝罪するメールを送ったことを報告。石原氏は評価を示したという。
党国会議員団の中田宏政策調査会長代理は21日、毎日新聞の取材に対し「都議選で国政政党の代表が辞めるのは聞いたことがない」と指摘。参院選に向けて「橋下氏を先頭に、統治機構の問題、徹底した行政のスリム化などを『抵抗勢力』にひるまず言うことが、維新の真骨頂だ」と強調した。
藤井孝男選対委員長も同日の記者会見で「都議選は地方選挙。党首が辞任するのは考えられない」と述べ、松井一郎幹事長(大阪府知事)も都内の街頭演説で「(党内が)バラバラでもめているわけではない」と結束をアピールした。
橋下、石原両共同代表は22日、そろって東京都内で街頭演説し、協調路線をアピールする。
ただ、党内では「参院選で敗れた場合は、失速の要因を作った橋下氏には辞めてもらう」(ベテラン議員)などの声もくすぶる。参院選の結果次第では、橋下氏の責任論が再燃する可能性も残る。【笈田直樹、阿部亮介、熊谷豪】

日本維新の会の橋下共同代表が党の国会議員らに自身の発言について謝罪するメールを送った事について、石原共同代表が21日、「やって良かったと思う」と述べた。
石原共同代表「メールを出したみたいだから、まだずいぶん強気のところもあるけれど、いいじゃないですか。これで一件落着ですよ」
橋下氏は、いわゆる従軍慰安婦問題をめぐる自身の発言が批判を受けている事から、20日、党の国会議員や東京都議会議員選挙の候補者らに宛てて「皆さんの戦いがたいへん厳しいものとなってしまいました。申し訳ないと思っております」などと謝罪のメールを送っていた。これについて石原共同代表は21日、「やってよかったと思う」と述べた。
また、橋下氏の発言によって「党の支持率がずいぶん下がっている」とする一方で、都議選の結果は橋下氏の進退には影響しないとの見方を示した。(06/21 17:49)

昨日午後の記者会見の時点で既に手打ちが済んでいたというオチ。