日露外相会談開催

【ロンドン時事】主要8カ国(G8)外相会合出席のため訪英している岸田文雄外相は10日、ロンドン市内でロシアのラブロフ外相と会談、今月末に予定される安倍晋三首相の訪ロに関し、停滞している北方領土交渉の再スタートとしたいとの意向を伝えた。 
岸田外相は、首相訪ロについて(1)プーチン大統領との個人的な信頼関係構築(2)日ロ関係全体の方向性を提示−するなどの意義があると強調。ラブロフ外相は「首相訪ロに強い関心がある」と応じた。
これに先立ち岸田外相は英国のヘイグ外相と会談。ミサイル発射への動きを示す北朝鮮について岸田外相が「挑発行動は北朝鮮の利益にならないことを理解させるのが重要だ」と述べたのに対し、ヘイグ外相はG8外相会合で自制を求める一致したメッセージを出す必要があるとの見解を示した。(2013/04/11-00:09)

安倍晋三首相が28日、ロシアを訪れプーチン大統領と会談する。両国間の深い溝となってきた北方領土問題は動き出すのか。2月に事実上の首相特使として大統領と会った森喜朗元首相(75)と、北方領土返還をライフワークとする鈴木宗男新党大地代表(65)に語り合ってもらった。司会は松田喬和・専門編集委員。【構成・庄司哲也】

−−日本の首相の訪露は実に10年ぶりです。
森 日露新時代の幕開け、関係を構築し直す第一歩という思いで見ています。ただし、性急に結果を求めてはいけない。プーチン大統領と2月に会った時「安倍首相と年に1、2度は会うような関係をつくってください」と申し上げたんです。よほどの問題がない限り大統領は再選を含め10年以上の任期があり、絶対的な力を持つ。安倍さんも政権が安定したら5年はやれるかもしれない。硬直した日露の問題を時間をかけて解きほぐすチャンスなんだから、もっともっと会わなきゃ。場合によっては今年の秋に大統領に来日してもらったらいい。
鈴木 森元首相との会談で、大統領はわざわざ白い紙に柔道場の絵を描いて「ロシアと日本は場外すれすれのところで組み合っている。これじゃ危ない。真ん中に戻ろう」と言った。「真ん中」とは01年3月、当時の森首相とプーチン大統領が出したイルクーツク声明のこと。歯舞、色丹2島の返還を明記した1956年の日ソ共同宣言の有効性を確認するという内容です。
一方、安倍首相も2月28日に国会内でロシアのイシャエフ極東発展相と会い「イルクーツク声明を大切にしたいと思っている。ぜひ大統領にお伝えいただきたい」と明快に語った。2人ともあの声明の重要性が分かっている。だから首脳会談には期待しているし、楽観もしています。

語っておりますのでリンク先でどうぞご確認下さい。