松山千春復興コンサート もう一つの目的

フォーク歌手・松山千春(57)の復興コンサートには、隠された“もう1つの目的”があった。
東日本大震災から丸2年を迎えた11日、松山をはじめ、元かぐや姫南こうせつ(64)と伊勢正三(61)が宮城・仙台サンプラザホールで復興支援合同コンサート「あの日をわすれない2013〜春一番コンサート」を行った。
収容人数2200席に立ち見が出るほどの盛り上がりを見せ、キャンセル待ちも1000人超。被災者たちはつかの間のひと時を楽しんだようだが、今回のコンサートはそれだけが目的ではない。実は“イベンター救済策”でもあったのだ。
「大震災が発生する前には、当地で加山雄三や森山良子、小田和正がコンサートを行う予定だったんですよ。ところが、震災ですべて中止。チケットの払い戻しや、会場のキャンセル料などでイベンターは約1億円の損害をこうむってしまった」(関係者)
歌手が被災地でコンサートを開催しようとしても、イベンターが動けなければ意味がない。そこで3人がイベンター支援のために立ち上がったというわけだ。
「普通、チャリティーコンサートと言えば、収益金を被災地に寄付しますが、今回はイベンターに寄付しました。もちろん3人はノーギャラ。今年は被災地で40本のコンサートを予定していているので、この寄付金を今後の資金に充てるんです」(同関係者)
松山は「大震災に襲われたときは驚きと恐怖、そして悲しみでいっぱいだった。それから2年のこの日にジョイントコンサートができてうれしく思う」とコメントした。今後も被災者を楽しませながら、コンサート開催の地ならしを継続していくつもりでいる。<<