MUSIC HEAPS 高野政所インタビューでの言及 「覚悟が違う」

SPACE SHOWERが運営する音楽情報ページ"Music Heaps"で1月2日より連載されているレオパルドン高野政所氏のインタビュー「お正月は琴よりコタ!」。本日配信の第三回、ネットカルチャーの話題の中でいつも通りムネオハウスをあげつらって頂いておりました。

(前略)
「『2ちゃんねる』の出会いも遅いんですよ。それより、自分の持っていた香港映画の知識を、たまりたまったものを発表しないと死ぬ!という状態だったので、バカ映画サイトを自分でやってました。そこで高橋ヨシキさん(註1)と出会ったり、自分と同じような人たちがいて驚きましたね」。
「それで『2ちゃん』というものがある、そして、俺が叩かれているらしいと聞いて。ただ、匿名で発表してドヤ顔している感じがすごく嫌いなんですよ。「ムネオハウス」(註2)なんかも、曲は良かったとしても匿名性が好きじゃない。自分たちは実名で違法性の高いサンプリングで曲作って、高い金出してレコード出してましたから。覚悟が違いますよ」。
「匿名で物言っている人の聞くべきものの無さったら、本当にヤバいですよ。ノイズです。何をやっているか明かして物を言う人の意見は聞くべきですが」。
「『ニコ動』やボカロP周辺のシーンは、誰でも発表の場を持てるようになったという事ではいいとは思いますよ。ただ、それで本当にいいものが残るかな?とは思いますが。流行るのも早ければ、消費されるのも早いし、思い入れが減っちゃいますよね。なんとも言えない」。
「“○○やってみた”って、責任感無いじゃいですか。それが苦手なんですよ。『FUNKOT作ってみた』も見かけますけど、違うんだよ!好きだったら“作る”なんだよ!!って。本気具合が足らないんですよね」。
(後略)

インタビュー/構成:原田竜太
「お正月は琴よりコタ!」高野政所インタビュー_3〜ネットカルチャー編 - MUSIC HEAPS

註2の説明にはmuneohouse.netへのリンクがついていただけ。

歴史を背負ってる方に「覚悟が違う」と言い切って頂けるのは毎度爽快感があります。この他の政所さんインタビューも合わせてどうぞ。今の自分に繫がる電気グルーヴのアルバムに「オレンジ」を挙げている一回目、ナードコアシーンの変遷を当事者目線で語る二回目、文量は少ないもののどれも貴重な時代の声ですよ。