新党大地・鈴木宗男代表インタビュー

−今回の衆院選で問われていることは。
政治家の質、あるいは政党の信義が問われている。日本維新の会の動きは政治不信を招く最たるものだ。太陽の党は立ち上げてすぐに維新に合流した。そして、いったんは減税日本とも合流することで合意したが、すぐに破棄した。政党は理念、志が一緒の人間が集まるものだ。どこに理念、志があるのか。
新党大地として訴えることは。
北方領土の返還だ。景気雇用対策と社会保障を含めた三つが大きな柱だ。当然、反消費増税、環太平洋連携協定(TPP)反対、原発ゼロを訴えていく。
−具体的な景気雇用対策は。
公共事業枠とは別に防災事業枠を設けるべきだ。国民の安心安全のために特別枠を設けて、ライフラインの整備を行う。それは雇用拡大にもつながる。
衆院選の獲得議席目標は。
7人の候補者を北海道の小選挙区で擁立した。全員当選を目指す。
−他党の候補者を支援する考えは。
昔からの人間関係で、北海道から立候補する自民党の2人の候補者を支援したい。
嘉田由紀子滋賀県知事らが「日本未来の党」を結党したが。
(大地は)協力関係を結ぶ。11月26日に(国民の生活が第一代表の)小沢一郎氏と会談した。小沢氏から「大地は未来に合流しない方がいい」と言われた。「未来の候補者に大地は推薦を出してほしい」と要請されたので、了承した。
−選挙後に未来と合流する考えは。
例えば国会活動での統一会派はやろうと思えばすぐできる。まずは選挙結果を見てから判断すればいい。
−選挙戦は自民、公明両党が有利とされているが。
選挙戦が始まれば、消費増税に賛成した自民、公明両党に票が流れるとは考えられない。
−選挙後の枠組みについての見通しは。
選挙結果を見てからだ。健全な保守の考えの中で賢明な枠組みをつくった方がいい。未来には頑張ってもらいたい。(2012/12/01-14:36)<<