新党大地・真民主 「民主党との選挙協力困難」と伝える

民主党北海道の岡田篤幹事長は15日、札幌市内で記者会見し、新党大地・真民主鈴木宗男代表から「民主党本部との選挙協力は難しい」と伝えられたと明らかにした。鈴木氏は野田佳彦首相が環太平洋経済連携協定(TPP)交渉参加に前向きな点に触れて「民主党本部との連携は基本的政策で大きな課題がある」と述べたという。北海道で地域レベルの協力をするかどうかは、鈴木氏が17日までに民主党北海道に回答する見通しだ。

■あす衆院解散、来月総選挙
■粛々とやる ■当然のことだ  ■大義がない
野田佳彦首相の「解散宣言」で急転直下、16日の衆院解散が決まった。12月4日公示、16日投開票の短期決戦。道内でも事実上、選挙戦の火ぶたは切って落とされた。
「いつ解散、総選挙してもおかしくないと思って準備してきた。粛々とやるだけだ」。民主党北海道(道連)の岡田篤幹事長は、こう冷静に受け止めた。
ただ、厳しい選挙戦が予想されるなか、課題も山積している。環太平洋経済連携協定(TPP)への交渉参加は道内で反発が強いが、野田首相衆院選での争点化を目指している。岡田氏は「首相の意向一つで決まるものではない。党内議論が必要だ」とし、15日にも道内選出の国会議員が野田首相に、交渉参加への反対を申し入れる予定だ。
道内の12小選挙区のうち、新党大地・真民主が現職を抱える11、12区は公認候補を決めていない。両党が選挙協力するかどうか、結論が出ていないからだ。
大地の鈴木宗男代表は、協力に向けた民主との協議を打ち切る考えを表明したが、14日の党定例会では正式決定しなかった。道連は大地の出方を待っている状態で、岡田氏は「解散しても返事がなければ、こちらから確認し、早急に対応していく」とした。
(中略)
突然の解散表明への反発もあった。大地の鈴木代表は「1票の格差是正と定数削減を今国会で実現しないで解散を口にした野田首相にびっくりした。『集団自殺行為』だとの声を民主党はどう受け止めるのか」との談話を発表した。
(後略)<<