産経新聞 国後島でのロシア軍演習の模様を写真で入手

【モスクワ=遠藤良介】産経新聞はロシアが軍備増強を進めている北方領土国後島で、現地の陸軍部隊が今月行った演習の画像を情報筋から入手した。最近になって配備されたT80型戦車などが確認され、日本を仮想敵とした活発な演習や訓練が行われている様子がうかがえる。北方領土に駐留する部隊の模様はロシアでもほとんど報じられることがない。
国後、択捉、色丹島にはロシア軍の第18機関銃・砲兵師団の推定約3500人が駐留。北方領土の軍備強化は、2010年11月に旧ソ連・ロシアの国家指導者として初めて国後島に乗り込んだメドベージェフ大統領が指示した。
各島では国防省が昨年春に策定した計画に基づいて兵器の刷新が進められており、“軍事要塞化”が危惧される。フランスと共同建造する強襲揚陸艦ミストラル」も北方領土をにらむ極東のウラジオストクに配備される見通しだ。
情報筋は、国後島にはT80型戦車のほかに対空ミサイル「ブクM1」などの新鋭兵器がすでに配備されたとしているが、計画されている駐屯地の整備は始まっておらず、将兵や家族の生活は依然厳しいという。

そりゃ国後島で想定される軍事シナリオのトップは「日本が軍事侵攻で領土奪還に出る」なのですから、仮想敵が日本というのは当然の成り行きです。