ロシアからのビザ無し交流団 訪問先を変更 他

福島第1原発事故の影響で、北方四島とのビザなし交流のロシア側訪問団の行き先が、群馬県から京都府に変更されたことが28日、分かった。
日本側の実施団体、北方領土問題対策協会(東京)によると、北方四島の青少年ら50人が6月上旬に群馬県の学校などを訪問する予定だったが、ロシア側から「参加者の親から放射能を心配する声が上がっている」として、行き先を変えてほしいとの連絡があった。
協会は「群馬は原発から十分に距離があり、健康に影響がないことを説明したが、参加中止の恐れもあったため要望に応じた」と話している。

「大渋滞になるので、マイカーで被災地に行くのはやめてほしい」。辻元清美首相補佐官が担当する菅内閣の震災ボランティア連携室は28日、大型連休中に急増することが予想される東日本大震災のボランティア向けに注意点を示した。
被災地の要望や受け入れ状況は日々変わるとして、被災自治体などの災害ボランティアセンター情報を事前に十分集める▽バスなどを利用し団体で移動する▽食事や宿泊場所、マスクなどの装備は自分で準備する▽ボランティア保険に加入する――ことを勧めている。ボランティアに対しては、JR仙台駅構内に設置した「情報ステーション」で募集情報を提供する。
震災後、各地のセンターに登録して活動したボランティアは岩手、宮城、福島3県でのべ13万人(20日現在)。菅政権は被災地での活動を単位に認めるよう大学に求めたり、ボランティア休暇を促進するよう経済界に求めたりして、長期的なボランティア確保を目指している。<<