鳩山由紀夫 ぬくもり助け合い本部長に就任 / 鈴木宗男 週プレ連載第4回

民主党は7日の役員会で孤立化に取り組む「ぬくもり助け合い本部」の設置を決めた。本部長には「友愛」や「新しい公共」を重視してきた鳩山由紀夫前首相が就任する。
岡田克也幹事長は同日の記者会見で「まさしく鳩山氏にふさわしいテーマだ」と強調。鳩山氏のために設置したとの見方には「まずテーマがあり、鳩山先生に就任いただきたいということだ」と否定した。

■言葉に責任を持たない首相の存在が“最大不幸社会”である

われらが鈴木宗男新党大地代表(前衆議院議員)が栃木県・喜連川社会復帰促進センター(刑務所)で配給係をしていることは前回連載でお伝えした。それに加え、週2回、図書係をしていることが最近判明した。配給係、図書係は刑務所の2年生以上の模範囚が行なう仕事だ。鈴木氏は刑務所でも出世街道を駆け上がっているようだ。
2月9日に到着した手紙で鈴木氏は、菅直人首相の「最小不幸社会の実現」という公約を厳しく批判している。
通常国会が始まり、菅首相になって初の施政方針演説に注目したが、心に迫る胸おどる話はなかった。とりまきも智慧を出していない感じだ。「最小不幸社会の実現」と言うが、不幸な社会にしてどうする。国民等しく幸福にします、最小幸福社会というのならまだわかるが、不幸を前提とした考え、議論は理解できない。今、日本に必要なのは、世界の中の日本から世界に責任を持つ日本として、こんな国づくりをしますというグランドデザインを示すことだ。最小不幸社会では、国民がやる気をなくすだけである〉
菅首相の公約が実現して、不幸が最小になっても、日本が不幸な社会であるという基本構造は変わらない。菅氏は国民に「夢を持ってもどうせ実現しないから無駄だ」と訴えているに等しい。こういう変な人が一日も早く首相の座から去ることが日本を明るくするために必要と思う。

2011/03/14日号より。