前原外相 領土交渉には「安定政権が不可欠」 他

前原誠司外相は26日午前の読売テレビ番組に電話出演し、ロシアとの北方領土交渉について「主権に関わる問題は、安定した政治をつくらないとどっしりした相撲は取れない」と述べ、政権の安定が不可欠との認識を強調した。
その上で、ロシアが国連安全保障理事会常任理事国で、北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議のメンバーであることに言及し「領土問題という譲れない一線はあるが、戦略的な関係は強めないといけない」と指摘した。
前原氏は「安倍晋三首相以降、一年ぐらいで首相が代わっている。『こんな国とはまともに議論できない』と(の考えが)ロシア側から透けて見える」とも述べた。

ロシアのセルジュコフ国防相は26日、同国が実効支配する北方領土での軍備増強について、兵員の増加でなく、新型兵器の配備によって行う方針を明らかにした。イタル・タス通信などが伝えた。国防相はまた、開発中の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「ブラバ」を装着した最新の原子力潜水艦をまず極東の太平洋艦隊に投入すると述べた。北方領土の部隊は国後、択捉両島だけに置き、若干の減員はあり得るものの、新型の兵器や通信設備によって増強するという。
国防省は月内にも、北方領土の軍備計画についてメドベージェフ大統領に提示する見通しだ。<<