「抑止力は『方便』」発言に非難轟々 / 鈴木宗男 週プレ連載第3回

鳩山由紀夫前首相の「方便」発言を受け、社民党福島瑞穂党首は「方便で私は閣僚を首になったのか。本当にひどい」と語り、閣議決定の見直しを迫る考えを表明した。

そりゃごもっとも。

鳩山氏の発言について、枝野幸男官房長官は14日午前の記者会見で「司令部と陸上部隊、後方部隊を統合した組織を有し、幅広い任務に対応可能な機能は他には備わっていない。海兵隊は極めて重要だ」と反論し、海兵隊の意義を強調した。

海兵隊訓練場を自分の選挙区に受け入れた宗男氏

「佐藤さん、ムネオさんは刑務所(栃木県・喜連川社会復帰促進センター)で何をしているのですか」とよく聞かれる。筆者がつかんでいる情報だと、鈴木宗男氏(前衆議院議員)は食事の配給係をやっている。これは刑務所でもいちばん忙しい仕事だ。鈴木氏自身の食事時間は10分しかないという。忙しくしている合間にも政治が気になる。1月24日に家族に届いた手紙には、普天間問題についてこう書いてある。
沖縄県民の心、思いを最大限尊重することが、普天間基地移設の解決の道である。昨年5月、鳩山首相自民党政権時代の官僚主導案にのり、普天間基地を名護市辺野古沖に移設することで日米合意し、退陣に追い込まれた。政権交代選挙中も、政権を取った後も、海外、少なくとも県外と声高に主張したため、沖縄県民は大きな期待をし、その政治主導を見守った。ところが官僚と米国の圧力に屈してしまった。
引き継いだ菅政権は、早々と鳩山政権時の日米合意を守ると言い、沖縄県民は唖然とした。昨年11月28日、注目された沖縄知事選挙は、現職の仲井眞弘多氏が再選された。当選後、仲井眞知事は「日米共同声明は極めて遺憾、県内移設は難しい。事実上ない」と明確に述べた。この知事発言は沖縄県民の声である。この沖縄県民の思いをしっかり受け止めなくてはならない〉
日本は民主主義国だ。沖縄県民の民意に反する政策を政府が強行してはならない。鈴木氏の言っているのは当たり前のことである。

2011/02/21日号より。*なおこの記事がWebで配信されたのは2011年3月1日です。