Chapter13"プレPerfume/ポストPerfume〜00年代のテクノ歌謡"の中の「動画共有サービスを創作の場とするアマチュアテクノ歌謡作家に注目せよ」と題したコラムに掲載。コラムの主題はYouTube、ニコニコ動画以降の現在のMAD動画についてですが、元々のMAD文化とは別の、現在のMAD動画の起源として挙げられたナードコア的な音楽の中にムネオハウスも名前を挙げられています。
さて、現在のMADムービーの起源を考える上で、90年代末ごろから登場したレオパルドンをはじめとする"ナードコア"の動きは重要だ。ロッテルダムやガバといったハードコアなテクノ・サウンドに、さまざまなサンプリングを用いて半ば強引にクラブ・サウンドを合成するその発想は、ベルギーの2 Many DJ'sをはじめとするマッシュアップ/バスタードポップに呼応した、あるいは先駆けたものである。
このころに台頭したユニット「カラテクノ」のBUBBLE-Bは、現在もYouTubeやニコニコ動画などで活発な活動を続けている。またこれに近い動きとして、鉄道の車内放送をテクノ化したSUPER BELL"Z「車掌DJ(モーターマン)」シリーズ(99年〜)や、2ちゃんねるのダジャレからはじまった「ムネオハウス」ムーヴメント(02年ごろ)、オタポップグループ天誅の「ハイエンドオタク」(99年)及び「ハイエンドオタク・マニアックス」(04年)なども挙げられる。
サウンド的には、電気グルーヴからの影響を感じさせるものが多い。
坂本寛 「動画共有サービスを創作の場とするアマチュアテクノ歌謡作家に注目せよ」 『「テクノ歌謡」ディスクガイド』 (扶桑社 2008) pp.182-183
BUBBLE-BさんはYouTubeやニコニコ動画で活発に活動してるのではなく、販売しているDVDの映像を他人が勝手にアップロードしているだけだと思いますよ。
補足
引用にあたり、改行を追加しました。