長野県議会 田中康夫前知事への謝罪は無し

田中前知事の後援会元幹部による「働き掛け」記録文書の破棄をめぐり、長野地検が前知事らを不起訴としたことを受け、20日の県会議会運営委員会で、一部委員らが前知事らに県会として謝罪するよう求めた。これに対し服部宏昭議長は、謝罪は不要との見解を表明し、議運委も議長見解を了承した。
議運委では、オブザーバー出席の北山早苗氏(無所属)が、議会が調査特別委(百条委)を設置、前知事告発に至った経過について「どこに過ちがあったか検証する必要がある」とし、前知事らと県民への謝罪を要請。今井正子委員(トライアル信州)も、「県会として反省すべきだ」と述べた。
一方、本郷一彦委員(自民党)は「事実解明のため調査した結果。謝罪という性質のものでない」と反論。小林伸陽委員(共産党)は謝罪の是非には触れず「議会は十分反省しなければならない。ただ百条委は大事な議会権限でもある。今後、慎重な対応が必要だ」との見解を示した。
議論を受け、服部議長は「議会は百条委の報告書に基づき、適切に判断をした。謝罪、責任うんぬんにはならない」との見解を表明。西沢正隆議運委員長が議長見解の了承を求め、異論は出なかった。
議運委終了後、北山氏は、議会による前知事告発を批判した市民団体と連携し、9月県会に前知事らへの謝罪を求める請願を提出する意向を示した。

なおこの北山県議のように告発前から百条委で岡部氏の偽証を訴えていた議員はいたが、議会は全部否決しています。