2ちゃんねる公式ガイド2006

三カ所に記載有り。

第1章 テクニックガイド chapter02 2ちゃんねるの代表的事件

2002年2月の代表的事件や出来事として「『ムネオハウス』ブーム」と記載有り(p.12)。

これまでの代表的事件や出来事

2002年

2ちゃんねるの代表的事件」 『2ちゃんねる公式ガイド2006』 (コアマガジン 2006) p.12

スレッドが建ったのは2月ですが実際にブームと呼べる状況になったのは3月からなので、あまり正確とは言えません。

第2章 2ちゃんねるの歴史 2ちゃんねるの歴史教科書

2002年の項にちんこ音頭に続く出来事として記載有り(pp.82-83)。

創作物を狙い外部が侵入開始

話題は事件性を帯びたものに集中しがちだが文化的側面でも「2ちゃんねる」の評価は高い。1月に作曲者ちんこウタビト・作詞者ちんこ職人によるちんこ音頭が流行。ちんこ音頭は本書2002年度版の付録になった他、AV女優三上翔子がイベントで熱唱。この音頭については製作者の両氏が個人的な権利を放棄していることも付け加えておかなければならない。また翌月にも『テクノ板』で鈴木宗男田中真紀子辻元清美ら議員の質疑内容を音楽にしたムネオハウスが人気となり後にニュース番組のBGMにも採用された。
2ちゃんねるの歴史 2ちゃんねる歴史教科書」 『2ちゃんねる公式ガイド2006』 (コアマガジン 2006) pp.82-83

また4thジャケット作者・道東出身氏のサイト「永田町コンフィデンシャル」にある鈴木宗男+hattenコラ画像も以下のキャプション付きで載っています(p.83)。

名前の由来はもちろん、国後島に建設された「友好の家」から。ムネオハウスとハウスをかけただけの冗談のような音楽だが、匿名でビッグネームが参加していたという噂もたつほどの作品が揃い、現在の「2ちゃんねる」を支えるクリエイターが数多く輩出された。
2ちゃんねるの歴史 2ちゃんねる歴史教科書」 『2ちゃんねる公式ガイド2006』 (コアマガジン 2006) p.83

第3章 祭りの軌跡 伝説のHIPHOPER

「HIP HOP SHIT!」のフックで伝説のラッパーとして人気を博した引っ越しおばさんリミックスブームの紹介で登場しています(p.125)。

伝説のHIPHOPER

2005年4月くらいの祭り。BGMのバリエーションになにかとHIPHOPがかかること、またあまりに布団を叩きながらの「引っ越し! 引っ越し! さっさと引っ越〜し!」のリズムの見事さに、『HIPHOP板』の2ちゃんねらーが「伝説のラッパーだ」と騒ぎ始めたのがきっかけで、音楽とか模造CDジャケットなどが作られる。
こういった2ちゃんねるの音楽系の板から始まったムーブメント、「ムネオハウス」の時のよう。宗男ハウス=ハウスミュージックの聖地、国後島は日本のイビザという連想と、思考のパターンは似ているものの「HIP HOP SHIT!」という引っ越しの妙な英訳がはまってしまったこともあって、リスペクトが続出。まとめサイトには音楽が続々集積、現在では『ガイドライン板』にて32スレッドを超える超人気スレに成長している。
「引っ越しおばさん」 『2ちゃんねる公式ガイド2006』 (コアマガジン 2006) p.125

第4章 Chapter03 新世代の2ちゃんねるflashたち

ご隠居氏執筆のFlash板の変遷を語る記事の導入部で記載有り。

祭りのツールが作品に変わった瞬間

(前略)
この傾向がさらに大きく加速したのは2002年。「テクノ」板発祥の音楽ムーブメント「ムネオハウス」は、僕らがそれまで広告塔としてみてきたFlashに音楽と連動してFlashを作る「PV系」という新たな可能性を見せてくれた。後の「PV系Flashの祖」と呼ばれるkiki氏や、「num1000」で幾何学の概念を持ち込んだスキマ産業氏のデビューなど、それまで板の中で完結したものが徐々に外の世界に目を向け始めたという意味で、このイベントが居たに与えた影響は大きい。
今、『Flash板』は生まれ変わりの最中だ。かつて板をにぎわせた伝説的な作家の多くはすでに板を去り、次世代の作家が板をにぎわせている。今回はそんな板をめぐる移り変わりに迫る。
ご隠居 「新世代の2ちゃんねるFlashたち」 『2ちゃんねる公式ガイド2006』 (コアマガジン 2006) p.152
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