堀江メール問題 永田議員 議員辞職の意向

民主党永田寿康衆院議員(36)=比例南関東ブロック=は23日、議員辞職の意向を固めた。永田氏は、ライブドア堀江貴文前社長が自民党武部勤幹事長の次男への3000万円の送金を指示したとするメールをもとに衆院予算委員会で質問したが、メールが本物である証拠を示せず、党が厳しい批判にさらされる事態になったことの責任を取る必要があると判断した。
党執行部は緊急役員会を開いて鳩山由紀夫幹事長に対応を一任、永田氏の慰留に努めている。永田氏は23日午前11時から国会内で記者会見する意向だったが、執行部の説得を受け、延期している。

午前11時50分、民主党の緊急役員会を終えて国会内の民主党役員室を出てきた野田佳彦国対委員長は険しい表情だった。記者団にもみくちゃにされながら、永田議員に対する対応について「幹事長に一任した」と述べた。「永田議員からの辞意はいつ聞いたのか」との問いに「昨日聞いた」と述べ、国会対策委員会室に入った。
対応を一任された鳩山由紀夫幹事長は正午すぎ、「厳しいときだから、みんなでしっかり乗り切っていこうということになった」。メールの真贋については「真実かどうかという問題で補強材料がそろっておらず、彼自身が深刻に感じている」と語った。
衆院予算委員会に出ていた松野頼久議員は途中でいったん退席した。永田議員の辞職の意向を伝える通信社の速報を携帯電話で見たからだ。「未確認な情報なので今から確認に行く」と党控室に足早に向かった。
辞職の理由については「わからない。メールの信憑(しんぴょう)性は党で分析しているところだから」と戸惑いの表情を見せた。前原代表が永田議員の辞職会見を止めたとされる点については、「それもわかりません」とだけ話した。

民主党大慌て。