鈴木宗男 第一審判決

一審判決の日。

判決理由で八木正一裁判長は「請託を受けるやためらいもなく、当局者に働き掛けて支援者の便宜を図った。犯行は北海道開発庁長官の地位を私物化したほか、内閣官房副長官の職務などに対する国民の信頼を損ねた」と述べた。
判決は4つの罪すべてについて無罪を主張した鈴木被告側の主張をことごとく退けた。その上で「被告側からわいろを要求したものではないにしても、捜査、公判であえて虚偽の陳述をしてはばからない被告に対し、刑の執行を猶予するのは相当でない」と実刑の理由を述べた。

刑事責任の重さに思いを致さず、国会での証人尋問でも捜査・公判でもあえて虚偽の陳述をしてはばからない鈴木被告に対し、刑の執行を猶予するのは相当ではなく、この際実刑をもって臨むべきだと考える。

実刑判決が下る。

東京地裁は5日、保釈を認めることを決定。鈴木被告は同日午後2時半ごろ、保釈された。
鈴木被告は判決言い渡し後に収監されたが、弁護人が控訴するとともに、保釈を請求していた。

当然、即時控訴。

民主党鉢呂吉雄国対委員長は記者会見で「一審判決で刑に服し、政治活動をやめることが国民への謝罪」と指摘。「日本歯科医師連盟の事件など自民党の度重なる政官業の癒着は問題だ。政権交代なくして政界の浄化はない」と強調した。
共産党市田忠義書記局長は談話で「金権・腐敗体質に変化は見られず、『政治とカネ』をめぐる疑惑、事件は後を絶たない」と、企業・団体献金全面禁止へ政党間協議の開始を求めた。
社民党福島瑞穂党首も会見で「政策と税金を私物化した『政官業の癒着の政治』が実刑判決を受けた。自民党そのものが裁かれた」と述べた。

いつものテンプレを読み上げる野党各党。