2ちゃんねる公式ガイド2004

北田暁大氏の寄稿「『漏れモナー』で行きませんか」の中で一回だけ名前が出ていました。

JOY祭りでは全員が「梨本」化

たとえば「大規模オフ会」「祭り」のことを考えてみてください。吉野家の同時多発オーダーなんてのはひたすら「(笑)」です、いささかのメッセージ性もない。田代祭りやムネオハウス、黒装束なんかも似た傾向を持っている。「便所の落書きで悪かったね(笑)」といった純粋なアイロニー精神に貫かれたものといえますね。W杯時の江ノ島のゴミ拾いとかはそれなりのメッセージ性を持っていますが、フジに先んじてゴミを全部拾ってやろうというはてしない馬鹿馬鹿しさが、やはり「(笑)」の自己ツッコミとして機能している。
しかし、たとえば、JOY祭りなんかではもはや「(笑)」が消去され、参加者がみんな梨本化しちゃってたんじゃないでしょうか。別にヤンキーを擁護するわけじゃないですが、≪世界を嗤う代わりに、自分も嗤いの対象として相対化する≫という2ちゃん的なアイロニー精神がJOYに関しては全く見受けられなかった。ちゃねらー自身が自らの正義を疑わない学級委員長になってしまってるわけです。
北田暁大 「『漏れモナー』で行きませんか」 『2ちゃんねる公式ガイド2004』 (コアマガジン 2003) p.47

ここでの「(笑)」は対談記事やインタビュー記事で用いられる自己ツッコミの記号としての「(笑)」のこと。
他にムネオハウスに関係したところでは、付録CDに収録された「さいたまミュージックCDDA」で、ムネオハウスにジャケット制作等で参加していたエアポート快特氏作曲の「さいたま80年代テクノ風」が収録されているくらいでした。