田中真紀子 衆院選 正式出馬表明 他

昨年八月の議員辞職から約一年二カ月。表舞台には登場せず沈黙を守ったが、東京地検の不起訴処分を受け、満を持して政界復帰を狙う。
ただ、自民党が新潟5区で公認する予定の現職の星野行男氏への支持義務違反にもなる。同党内には除名処分を検討するとの声もあり、離党など党籍をめぐる田中氏の判断が注目される。
地元事務所によると、田中氏は八日午前九時二十分ごろ電話で「無所属で新潟5区から立候補することをマスコミに伝えてほしい」と連絡した。その際は離党についての考えは明らかにしなかったという。

田中氏が出馬すれば「党決定の候補者を支持する」との党則に違反するとして、除名を求める強硬論もある。しかし、党員資格や賞罰を扱う党紀委員会は葉梨信行委員長が今期限りで引退。十日に見込まれる衆院解散までに委員会を開く余裕はなく「放置することになる」(山崎拓副総裁)見通しだ。田中氏を除名すれば選挙戦で不利との計算が対応を鈍らせている。

当の自民党は処分棚上げで選挙戦突入。

首長選への出馬は八人で、院内会派民主党・無所属クラブ」の議員が多く、現在の上田清司埼玉県知事や松沢成文神奈川県知事、中田宏横浜市長ら五人が当選。
事件、不祥事絡みは五人で、田中真紀子辻元清美加藤紘一の三氏は秘書給与の流用疑惑や秘書の逮捕などを受けて引責辞職した。山本譲司氏は詐欺容疑で逮捕され辞職。収賄罪で公判中だった中村喜四郎氏は有罪が確定し失職した。
一方、在職死亡では伊藤宗一郎衆院議長(自民)が七十七歳で死去。○二年十月、石井紘基氏(民主)=当時(61)=は自宅前で右翼団体代表に襲われ死亡した。<<