加藤紘一 政界復帰に意欲を滲ませる

昨年4月に衆院議員を辞職した加藤紘一自民党幹事長は11日午前、山形県鶴岡市で開かれた後援会の新年会であいさつし「お許しが得られるならば今まで通り政治に携わっていけるようになりたい」と述べ、次期衆院選に出馬、政界復帰を目指す考えを正式に表明した。
加藤氏の元事務所代表が公共工事受注の口利き料脱税事件に問われ、その責任をとって自民党を離党、議員辞職してから約9カ月。昨年の通常国会で「政治とカネ」の問題で辞職した辻元清美氏、田中真紀子氏らの中で、政界復帰の意向を明確にしたのは加藤氏が初めて。
加藤氏は「昨年は人生の中でもっともつらい1年だった。期待と信頼を裏切りおわびの言葉もない。すべて私の心構えの問題だ」と一連の事件を陳謝。「政治をやる人間として観察力、洞察力がなかったと思うこともあった。政治の世界から離れようと思ったことが1日や2日なかったかといえばうそになる」と心情を吐露、支援を要請した。<<