鈴木宗男の女金庫番供述開始 他

女金庫番の全面自供で巨額の裏金の使途に本格解明のメスが入るが、開発研に入ったムネオマネーは、解散直前までの3年間だけでも約3億円以上。政治資金収支報告書に記載せず、裏金として使途不明のままだ。
裏金は北方領土人道支援事業の工事受注の見返りなどで、政治献金の形で宗男容疑者の地元・釧路市の建設業者らから振り込まれていた。
国後島ムネオハウス建設に絡み、不正入札で逮捕・起訴された第1秘書の宮野明被告(54)を通じて集められていた。
半分が銀行振り込み、残りが現金という「足のつきにくい」(捜査関係者)形で、盛んに入金工作が行われていた。
「彼女は宗男容疑者の5つの政治団体などに付け替えたり還流させ、複雑なマネー・ロンダリングを行っていた」(前出の永田町関係者)
ウラでこうした工作を行い、オモテの政治収支報告では、5つの団体の収支報告が年数百円という信じられないような小額にとどまっている。
複雑な工作を加え、どこかに消え去った巨額のムネオマネー。
将来のムネオ派結成の布石として、「ムネムネ会」の“子分”や同僚議員に渡ったほか、外務省や農水省工作などに使われた疑いが強まる。
少なくとも数千万円の配分を受けたのは、宗男容疑者が自民党離党前に所属していた橋本派の若手を中心に、衆参合わせて約30人の議員にのぼるとみられる。

金庫番の女性秘書が供述開始の模様。

衆院議院運営委員会は9日午前の理事会で、衆院政治倫理審査会の公開審査での釈明を求めることで一致した。政倫審出席に強制力はないが、本会議場での議席も“グレーゾーン”に移った真紀子氏だけに、拒否すれば疑惑を一層深めることになりそうだ。

政治倫理審査会での公開審査が決定。